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■材料について
材料の選択は、私たちにとってとても重要です。
素材感のない白い模型で全体の構成や空間を検討するとともに、
クライアントとお互い納得するまで素材や材料の使い方について話し合い、
時には、クライアントと材料を求め、旅をすることもあります。
それは、いろいろな物や情報があふれ、
簡単にある程度の性能を確保できるという状況の一方で、
未だに日本の住宅が短命であり、
新建材を貼り合わせた住宅の20〜30年後の朽ちた姿を、楽観的には考えられないからです。
断熱材であり、防水材である茅葺き屋根や土壁などを例に上げるまでもなく、
日本人は本来身の回りに存在する自然をうまく利用して家を造ってきました。
ノスタルジックに過去に戻りたいと考えているのでは、まったくないのですが、
昔の建築のほうが生命力があったように思うのです。
ですから、注意深く身の回りに転がっているものを探り、材料のポテンシャルを検証しながら、
もう一度、材料から建築をつくっていきたいと考えています。

茨城県猿島郡境町の増築「木々の家120」
photo by Hiroyuki Hirai

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